セミナーの設計の仕方
パートナー様や代理店様と協業が進むと
「うちのイベントでセミナーしてくれませんか?」
というありがたい相談がくることもあると思います。
または逆にこちらから
「弊社とセミナーをして案件作りませんか?」
と提案することもあるかと思います。
特に前者では、
やります!
と勢いで答えたはいいものの何を話せばよいかわからなくなることが多分にあります。
ここではそんなセミナーの時に私が大切にしてることをつらつらと書いていきます。
基本はこちらの勉強会設計と同じです。
1.まずは基本情報を
勢いで承諾したが、日付しか聞いてない!ピンチ!そんな時は詳細今すぐに確認しましょう。
確認すべきことは
・日時
・尺
・場所
・形式(フェアのセミナーなのか、セミナーだけなのか)
・全体テーマ
・ターゲット企業
・集客人数
・他社のセミナーはあるか、その内容は?
・企画の目的と企画している部署や責任者
・配布物
・資料の〆切
・内容の要望あるか
そんなところでしょうか。
2.コンセプトと項目の決定
勉強会同様、資料作成でよくあるのが他人の資料の拝借や過去資料の再利用という発想です。
これをすると一番ダサい、長くて何を言ってるのかわからないというセミナーに陥りがちです。
資料作りに入る前に、まずは基本情報を踏まえた上で自分なりに
・目的
・コンセプト
誰に
何を
・どうやって
をノートやPCのテキストでまとめましょう。
下手したら電車の移動中のスマホでもまとめられちゃいます。
上記項目だと訳がわからないと思いますので、私が以前東南アジアでセミナー講師をした時にまとめた内容をお見せしますと
【目的】
日系企業の案件の創出
【コンセプト】
・誰に:多店舗展開しているお客様に
・何を: 「コンセプトと活用イメージが湧いた。今ある業務課題が解決するか終わったあと質問してみよう」と思ってもらう。
【どうやって】
・始まる前の動画 LAWSONさま事例を流す
・kintoneご存知ですか?概要とコンセプト
・デモ
・店舗の報告系
・活用シーン
・事例3つ
・Excel・紙 :LAWSONさま事例
・ローカルスタッフの見える化:BANDO様・プラッツ様事例
・モバイル活用:写真・申請・承認・報告
・よくある質問
・結局高いんでしょ?いきなり大きなお金はかけられない、いきなりやると現場が混乱する
・ローカルスタッフへの教育が不安、現場に浸透する?作るのは現場に任せたい
・最後は紙が必要、問い合わせフォームと連携できないか、
・お試しよろしく
・アンケート
・個別訪問の有無、お試しの有無、困っていること、所感
のような形でまとめました。
基本的には目的とコンセプトに合わせて、どうやっての部分を決め行く考え方です。
その中で他人のスライドや過去スライドを拝借するのは全く問題ありませんし、効率的です。
この順序、頭でわかっていても、いざ着手するとすぐスライド作成しがちなので大事です。
あとはこのどうやってに合わせてスライド作成など準備を進めるだけです。
3.パートナーさんを配慮する
コンテンツにパートナーさんを配慮するとより協業感が出てよいかと思います。
パートナーさんが注力している商材をちらっとスライドに入れたり、口頭で話すことにしたり。
またはパートナーさんから購入するメリットをコンテツに追加するイメージです。
4.本番までに必ず参加者リストをもらう
セミナーにおいて重要なのは、どの企業のどんな人が参加しているかを事前に把握することです。
もちろん当日より前に把握することが一番ですが、当日も諦めてはいけません。
受付の方にリストをちらっと見せてもらったり、それも叶わないのであれば30分前くらいに早めに会場入りして、早めに来たお客様となるべく名刺交換しましょう。
なぜそこまでするのか。
ここでは、事前に決めたコンセプト、特にターゲットを再設計するためです。
「えっ本番直前にせっかく決めたコンセプトを変更してよいの?」
そう思うかもしれませんが、全然okです。
むしろ一番痛いのは、コンセプトの誰にを設定したが、セミナーにはそれに当てはまる人が来ていないことです。
例えば、小売業をターゲットにしたのに、実際は小売業の人0人、そんな中で当初のコンセプトを優先してひたすら小売業あるあるを話すほど、ピエロなことはありません。
話し慣れていた内容としてもそれは価値0です。
とにかくリアルに来ているお客様で、どのお客様をターゲットにするか再度必ず設計してください。
スライドの変更はできなくても、ある程度話す内容でアジャストできるかと思います。
「こちらの事例は製造業ですが、小売業でも同じように●●な課題を持っていませんか?」
などのイメージです。
おそらくそうすることで大勢の前で話してテンパる方も、誰に対して呼びかければよいか明確になるので、少し落ち着くかもしれません。
以上が、私のセミナー設計で大事にしていることになります。